食で健康作りにチャレンジされている 他谷昌子 さん

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シリーズ三回目は、「食で健康作りにチャレンジ」されている 他谷昌子 さんです。


Q)こんにちは。 「美食倶楽部(安曇川町南市)」さんのお店ではお総菜などを販売されているのですね。

profile.jpg他谷さん)そうです。 私は電気店の三女でして、店番をしながら自分の得意なことが出来ないかなと思ってお総菜を作って電気店の一角で始めたんです。 ご近所にチラシをポスティングしたりして。 それからもう19年になります。

Q)お総菜作り以外にもいろいろなことを...

他谷さん)ハイ。 始めてみると、「お弁当作ってもらえる?」とか「オードブルが欲しいんだけど」とか、様々なご要望が出てくる様になり楽しんでやっていたら いつの間にか客さんだけでなく、食材や調味料を作っておられる方々ともお知り合いになって、つながりが広がっていきました。

Q)調味料って、高島市の発酵食品のお味噌とかお醤油とかですね。

ryouri08.jpg他谷さん)そうです。 「発酵するまち、高島。」というキャッチフレーズがある様に、高島市ではお味噌やお醤油、それからお酒などが作られています。 そして、そうした調味料の材料、例えば麹などを作っているお店もある。 そうしたお店の方々ともつながってきました。

Q)ところで、美食倶楽部さんの "売り" は何ですか?

他谷さん)"売り" が無いのが "売り" です。 冗談を言っているわけではないんですが、店を始める時に「こう言う料理を作りたい。」と決めてなかったんですね。 お客様のニーズにあわせてお料理していたら、ドンドン広がっていった。 質の良い仕事や、丁寧な仕事を求めているお客様に助けていただきました。

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Q) 平日の夕方にお店にお総菜を並べて販売されているんですね。

他谷さん)基本はそうなんですが、高齢者の方の食事の提供などもご要望があればしています。 実は、NPO法人元気な仲間 さんの「たすけあい高島」にも登録しているんです。 そうすると、時々 ご高齢の方の家で食事作りを頼まれるのですが、冷蔵庫の中とか、調味料を見たりすると、本当に気の毒になるんです。 今まで、何十年もの間、一所懸命に頑張ってこられた方々が、今はこんな食事しかされてない。 だから、「たすけあい高島」や高島市社協の職員さん達と、「こうしたお年寄りの人達に温かくておいしい食事が配達できたらな~。」と話したりしているんです。 協力者を見つけて、いつか実現したいと思っています。

Q)高齢者福祉の領域まで活動が広がっているのですね。 ところで、先ほど食の安全の話が出ましたが...

他谷さん)私は高島市でも市街地に店を構えていますが、農村部の知り合いの家に行くと 、そこの水のにおいが気になるんです。 キレイな山水を水源にしているはずなのにと不思議だったんですが、よく考えたら田圃や畑に農薬や化学肥料がふんだんに使われている。 そうしたものが水に溶け込んでいるみたいなんです。 農薬でミツバチが姿を消しているという話もありますし怖いですね。

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Q)他谷さんは、元々は高島市の生まれですね。 高島市育ちの方々だけでなく、移住されてこられた方々ともつながっておられますが、お感じになることは?

他谷さん)よく言われていることですが、移住されてこられた方々は、「高島市は素晴らしい! この環境をもっと大切にしなければ。」とおっしゃる。 一方、地元の方々は、今の暮らしが普通と思ってこの地で暮らしてこられたので、移住者の言っておられることが直ぐには理解できないんです。

他谷さん)移住の方の発信を、地元の友人達に伝えてると、「美食倶楽部に行けば情報がある」と思ってもらえてるようで 、色んな方が訪ねてこられます。情報を置いて行かれる方、情報を求めてる方、双方の交流がもっと深まると、高島の良さが再認識出来ると思います。

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Q)でも、他谷さんも、高島市の "食" を何とかしたいって思いがあるのでは。

他谷さん)私自身は思いは強くしない方が良いと思っているんです。 自然体が一番良い。 そうしていると、地元育ちの方々とも、移住されて来られた方々とも交流が増えて、両者の良い部分が吸収でき、それをまた伝えていけるんです。

Q)他谷さんは、高島市の発酵食品文化についても研究されていると伺っていますが。

他谷さん)去年暮れに「全国発酵食品サミット」が高島市で開催され、それを契機に勉強を始めました。 最初はなかなか腑に落ちなかったんですが、東京まで行って発酵食のセミナーを受講して勉強しました。 そうしたら、発酵には凄いパワーが有ることが分かって驚きました。 簡単に言えば、発酵は菌・微生物が時間をかけて分解し、身体に負担の無いものに変えてくれるということを学びました。

ryouri05.jpg他谷さんの発酵食ノート

他谷さん)昔、高島市ではどこの家でも漬け物や味噌を作っていましたね。 それで、家の中に菌が住み着いていたんです。 家々で微妙に違う菌が。 そしてお母さんが漬け物をかき回す。 すると、"良い菌" がお母さんにくっついて台所に移動して、さらに家族に広がっていく。 でも、最近は生活が変化して "良い菌" にふれることが少なくなって、いろいろな問題が起こっている様に思います。

Q)でも、昔の生活には戻れない、戻せないですね。

他谷さん)戻さなくてもいいんです。 例えば、調味料を変えてみるだけで身体のバランスが良くなってきます。 例えば、白砂糖の代わりにキビ糖を使うとかして、化学合成の調味料を発酵性(天然醸造)のものにかえるとか。 そうするとおなかの調子が良くなってきます。 おばあちゃんが畑から採ってきた野菜を高島の調味料で料理すると本当においしい。 そこに気づけば将来は変わります。

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他谷さん)発酵の調味料は少し値段が高くても、高価な医療費がかからなくなりますから、結局は安くつきます。 発想の転換です。 高島市には素晴らしい食材も、発酵調味料も、その材料もある。 そんなお宝が埋もれているのに使わないのはもったいないと思いながら、いろいろな人々との輪を広げています。

Q)お話を伺うだけで体調が良くなってきた感じがします。 今日は貴重なお話を有り難うございました。


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