様々なものを繋ごうとチャレンジされている島村義典さん

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12月の「チャレンジする高島人」は、「様々なものを繋ごうとチャレンジ」されている島村義典さんです。


Q)喫茶 "古良慕(こらぼ)" のオーナーである島村さんをお訪ねしました。 宜しくお願いします。

島村さん) こんにちは。 いかがですか? この空間は?

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Q)お店に入った時、古いものがたくさん並んでいて安らぎが感じられる不思議な空間だと思いました。 このテーブルの板は戸板かな。 ノブや金具がついていますね。 そして、今いただいた名刺には「古材の郷 & ギャラリー 古良慕」とあって、アンティーク家具や古建具、古材展示・販売、古民家移築再生・リフォーム、オーダー家具製作などをされていると書いてありますし、その名刺の裏には 喫茶"古良慕"と書いてあって、チョット頭の中が混乱しています。

MrShimamura.jpg島村さん) 元々は祖父が始めて 父が継いだ琵琶湖岸の葭(よし)刈りと屋根葺きがルーツなんです。 でも葭(よし)葺き屋根の家も少なくなり、屋根葺き職人さんもいなくなって、私の代になって"古民家移築再生"をメインにするようになりました。 そういう仕事をしていると"古民具"とか"古建具"が捨てられていく現実に直面して、なんとかしたいなと考えていました。

Q)こういう感じにされたのは最近ですか?

島村さん) この建物は、元々は撚糸工場でしたが、2年ほど前に喫茶店とギャラリーを併設した心が落ち着ける空間をと思って作りました。 高島市内の作家さん達の作品展示のためのギャラリーを開いて、そこに喫茶を併設して、作家さん達とコラボしたり、高島市に移住されてきた方達と地元の人達が気軽に話し合える場をと思ってこう言う形になったんです。 古民具や古建具などは若い人達には新鮮に見える様です。 そこで、いわゆる"コラボする"と言う意味だけではなく、古建具などの「古き良きものを慕って欲しい」と言う気持ちから"古良慕"と名前をつけました。

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Q)島村さんは、最初からお父さんのお仕事を継がれたのですか?

島村さん) いえ、一度京都へ出て料理の仕事をしていました。 ですが、父がやっていた古民家移築再生と古材の仕事に魅力を感じていましたし、古いものが捨てられていくのを見ていて、もう一度命を与えていくようなことが大切だと思ってUターンして帰ってきました。

Q)料理のお仕事をされていたので、喫茶だけでなく食事も出されているのですね。

島村さん) ご飯は、外にある釜戸を使って土鍋で炊いています。 子どもたちには本当に美味しいものを食べさせてあげたいですし、古材を磨き直して再生した素材の魅力を子どもたちや都会でチョット疲れた人達に知っていただいてホッとしていただければと思っています。 このスタイルはまだ2年ほどですが、実は市内の方よりも都会から来てくださるお客さんの方が多いんです。 また、ここはスペースが広いので地元のアート系学生さんにアトリエとしても使ってもらっていますし、喫茶については 私自身でやると言うよりも、若い人のビジネスチャレンジの場として使ってもらっています。 先ほど言いましたが、地元の作家さんの作品展示の他に、作品の販売もやっていますよ。

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Q)お店に入った時、不思議と安らぎを感じられるスペースだなと思いましたが、それには島村さんの様々な思いがこもっているからですね。

島村さん) 自分のためだけではなく、みんなと一緒に、みんなのためにと思って、いろんなことをやっています。 私は皆さんが気を遣わなくても良い場を提供して、多くの方達がフラットな感じでつながっていく様な感じ。 組織とは離れて交流出来たら良いなと思ってやっていますが、そうしているとお客さん同士の不思議な出会いが出来てくるんです。 "ご縁"をいただける場になればという気持ちです。

Q) 先ほど、都会から来られるお客さんが多いという話でしたが。

島村さん) 高島市の若い人達は都会の便利な生活にあこがれて出て行く人が多いですが、ここでは田舎のありのままの暮らしをみて体験してもらうスタイルでやっています。 なので、都会の若い人達はここへ来ると何をすると言うことでなくても満足していただけるようです。 百均やファーストフードとは全く違った本物にふれられるのが魅力なのでしょう。

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Q) 古建具とか古材は、元々の家業からの流れですね。

島村さん) 私は古民家が解体されてなくなってしまうのは非常に残念だと思っているんです。 昔の人達は、こだわりを持って本当に良い材料を選んで家を建てておられます。 そうしたものは使えば使うほどあじが出てくるんです。 さらに、それを磨いて一手間加えるとさらに輝きが増して古材がよみがえります。 だから、元の場所で古民家を再生出来なければ、別の場所に移築して残していく"古民家移築再生"にも力を入れています。

Q) 古民家が取り壊される現場を見ていると大量の廃材がトラックに積まれていきます。

島村さん) 古い材料は長年の煤や汚れで真っ黒になったようなものもありますが、磨いてあげるとキレイな木目が現れてきて輝くんです。 板の穴とか釘の跡とか、そうしたものには長年の魂が宿っているような気がして、そんな本物を求めてきてくださる方々がたくさんおられます。 若い人達にとっては、移築再生や大幅な改築は無理でも、古材を使った棚を部屋に作るだけで、雰囲気が一変して安らげる空間になるのが古材の魅力ですね。

Q) "古良慕"さんでは、いろんな人達が集まって鍋をつつきながらまちづくりについて語り合ったりされていると伺いましたが...

島村さん) ここでいろんな方々がつながって、そして集まって話をしたいので場所を貸して欲しいなんて話になって。 行政のまちづくりというような大きなことではなくて、私は自分で出来ることをやっていこうと思っていますし、ここを使っていただける方々が同じ様な気持ちで高島市の将来について語り合う場として使ってくださるのは有り難いことです。

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Q) 地元の人達と都会の人々をつなぐ。 忙しい生活に疲れた気持ちと癒やしの空間とをつなぐ。 そして古い本物を再生して新しい生活に繋ぎ込む。 様々な人やものをつないでコラボさせる取り組みですね。

島村さん) そうですね。 でも、ここを利用してくださる方々には そう言うことを意識しないで、結果的にそう言うことになればと思っています。

Q) 人と人との関係が薄れていく時代ですから こう言う場は貴重ですね。 今日は本当に有り難うございました。

喫茶 "古良慕" ウェッブサイト
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