高島市からプロアスリートを輩出して地域活性化につなげようとチャレンジされている北川渉さん

2月のチャレンジする高島人は、「高島市からプロアスリートを輩出して地域活性化につなげようとチャレンジ」されている認定NPO法人TSCの北川渉さん(29才)です。


Q) こんにちは。 大学生の頃、高島市でプロアスリートを育てようとスポーツクラブ「TAKASHIMA SPORT CLUB」を作られたと伺っていますが...

MrKitagawa.jpg北川さん) 私は中学・高校と野球をやってきました。 そして、自分がどこまでやれるかチャレンジしようと思ってスポーツ大学へ進学しました。 自分なりには野球に自信を持っていたのですが、当時は県内中心に試合をしていましたから、県外のレベルが分かっていなかったのです。 大学では国体レベルや、甲子園に出た選手などの他、オリンピックチームの指導者などもおられて、大学の友人達は自分の育った環境とは全く違うハイレベルなトレーニングを受けてきたことを知りました。 また、大学では運動生理学(バイオメカニクス)とか、スポーツ選手のメンタル面を研究するスポーツ心理学など、自分にとっては新鮮な理論を習いました。 そうした友人達のトレーニング実態や大学で習った理論を、もし自分が小学生の頃から知っていたら、20才になった今、こんな感じの選手ではなかっただろうな、もっと力がある選手になれたかもしれないと思ったのです。 でも自分はもう遅いかもしれない。 それなら夢を持っている子どもたちにチャレンジの場を用意して上げたいと。

Q) 大学の野球部ではキャプテンをされていたそうですが、ある意味ショックを受けたわけですね。

北川さん) そうですね。 そして、もし高島市からプロアスリートが誕生すれば、地域が盛り上がって活性化すると思って高校の先輩や、大学の友人、更にはオリンピックチームの監督をされていた先生などに自分の夢を話して回りました。

Q) その時は大学3回生の頃ですか?

北川さん) 多くの協力者を得ようと走り出したのは2回生の秋頃で、翌年の4月には高校時代の先輩を巻き込んでスタートしました。 そして、自分自身が、この人に指導してもらいたいなと思うような大学の友人などにお願いしたら、わずかな報酬でしたがコーチとして参加してくれました。 それで子どもたちを集めるために、無料体験会や説明会を開催したり、地域の指導者に会いに行ったり、コンビニにポスターを貼ってもらうようにお願いにいきました。

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Q)それでスタートはうまくいきましたか?

北川さん) スタート時には野球が10人、バレーボールで23人ぐらいの子どもたちが参加してくれました。 実は、プロアスリートを目指すにはシッカリした指導者を確保して、練習環境も準備しなければならないので、週一回 3時間の指導に、当時では破格の月額6千円の受講料をいただくことにしたんです。 ところが、我々のスポーツクラブのことを知って1年目が終わる頃には野球とバレーで50人を越え、更にそれから1年後には100人にも増えていました。 ほとんど口コミで集まってくれたようです。

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Q) それでクラブとしての成果は?

北川さん) 最初の年は基本的な力をつけようとスクールのみで対外試合は控えました。 2年目になって、中学生野球のリトルシニア連盟に加盟して「高島リトルシニア」として対外試合に出たらボコボコにやられてしまって。 その時は中1生、中2生が中心でしたが、夏の関西大会頃になると接戦に持ち込めることが多くなって、選手達も自信を持ってくれたようです。 それで、我々コーチ陣も、自分たちの指導方法で頑張れば県外の強豪チームに近づけると自信を持ちました。 高校生になると高校野球連盟などの組織があるので、子どもたちはクラブを卒業していくのですが、特待生で進学する子や、甲子園で活躍する選手なども出て来ました。 更に、関西大会で顔を合わせた強豪チームの選手達とも物怖じしないで話し合っている姿が普通になってきて、選手達自身が自信を持っていることが分かりました。 そんな姿を見て我々コーチ陣も感激しましたね。

Q) 今はNPO法人化されて、統合型地域スポーツクラブとして活動されているんですね。

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北川さん) ハイ、そうです。 スタートして3年目、私が大学を卒業するタイミングで将来も地域に根を下ろしてやって行くには法人格が必要だと考えました。 そして、スポーツを通じて地域を活性化したいと考えていましたので株式会社ではなくNPO法人を選びました。 その時、法人名を NPO法人TSC とコンパクトにしたんです。

Q) これからの夢というか展望をお聞かせください。

北川さん) 実はこの3月末でスタートして丸9年になります。 今までは経済的に自立出来るクラブを目指して受講料だけで運営してきました。 ですが、コーチやトレーナー達も当初持っていた知識や技術を出し尽くたし感じがしています。 そこで、もう一度指導者層も勉強し直そうとスポーツ系の助成金や地域のご支援をいただいて、更に力をつけて活動していきたいと考えているところです。

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Q) ところで、最近ではスポーツや学業で優秀な子どもたちが、高校進学時に市外に出て行くことが多いですが、そのことについてはどの様にお考えですか?

Walking.jpg北川さん) 市外に出て行ってチャレンジしようとする生徒や選手は市民みんなで応援して上げて欲しいと思っています。 温かい気持ちで応援すれば、いつか成功した時に故郷を思って何かをしてくれるはずです。 例えば、有名になった時、市内の子どもたちに講演などで話をしに来て励ましてくれるとか、スポーツ用具を提供してくれたり、活動資金面で応援をしてくれるかもしれません。 今、世界レベルで活躍しているアスリート達は、声には出しませんがそう言う活動をして後輩達を支援している人達がたくさんおられます。 それを求めるわけではありませんが、それがスポーツ魂なんです。
新聞やテレビなどでも、スポーツのニュースはみんなが元気になれますよね。 だから、高島市から世界に通用するアスリートを出す、そのとっかかりをTSCがやりたいのです。

Q) スポーツ施設がたくさんある高島市から世界で活躍してくれる子どもたちが育ってくれると素晴らしいですね。 今日は有り難うございました。


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