高島市について

 滋賀県の北西部に位置し、県内最大の面積を有する高島市は、琵琶湖へ注ぐ水のほぼ3分の1を生み出すといわれており、また琵琶湖・淀川水系の最上流部に位置していることから「びわ湖源流の郷」とも言われています。森林と平野、琵琶湖が川によって結ばれている自然豊かな本市では、これまでその恵みを活かした魅力あふれる文化を形成しつつ、自然と共に暮らしてきました。

 高島市は平成17年1月1日、マキノ町、今津町、朽木村、安曇川町、高島町、新旭町の5町1村が合併して誕生した、滋賀県最大規模の市です。陸地面積が約511km2、琵琶湖の湖面の面積が約182km2の合計約693km2、総人口は約4万8千人の市となっています。東は琵琶湖に、南西部は比良山地を境に大津市と京都府に、北西部は野坂山地を境に福井県に接しています。

この高島市では、昭和40年代の高度成長期に大規模な開発が行われなかったことが幸いし、豊かな自然や多くの歴史遺産・文化遺産が残っています。

 高島市は、古来より京都・奈良の都と北陸を結ぶ交通の要所として栄えていました。陸上交通は、琵琶湖の西側を沿って延びている西近江路や、塩漬けされた鯖を運搬する鯖街道と呼ばれる若狭街道が主となり、これらの街道と大津方面への湖上交通の拠点である港町や宿場町として利用されていました。

 高島市は晩秋になるとしばしば「高島しぐれ」と呼ばれる降雨が起こります。 この雨の原因も若狭湾からの季節風であり、この季節風が比良山系に当たって高島市内に低い雨雲がかかるため降雨が多くなると考えられています。 逆に、この「高島しぐれ」の為に、晩秋には虹が現れることが多くなります。

 高島市内を流れる河川の水や地下水は、やがて日本最大の湖である琵琶湖に注ぎ込みます。滋賀県全域で見ると、琵琶湖には大小460本の河川が流入しており、一級河川だけでも119本にのぼります。流入する一級河川のうち、小規模な河川(流路延長が5km未満、または流域面積が5km2未満)は約7割を占め、高島市に流れる安曇川のような大規模な河川は、湖西で唯一のものとなります。安曇川は、流域面積が310km2にのぼり、琵琶湖に流人する河川の中でも野洲川に続き第2位の面積となっています。

 高島市に降り注いだ多くの雨や雪(雪解け水)は森林からゆっくりと流れ出し、安曇川をはじめとする数々の河川を経て、やがて琵琶湖へと流れつきます。その後、琵琶湖の水は京阪神1,400万人の生活用水として供給されています。

 高島市に広がる豊かな自然環境を今後も残していくことは、生物多様性を保全するとともに、「びわ湖源流の郷」としての役割を担う本市にとって非常に重要です。